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バリア工法とベイト工法の違い・薬剤・費用・選び方|久留米市シロアリ対策ガイド

最終更新:2025年5月 / 久留米市シロアリ対策ガイド編集部

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シロアリ駆除の工法は主に「バリア工法(液剤散布)」と「ベイト工法(毒餌設置)」の2種類です。どちらを選ぶかで費用・効果の発現速度・長期コストが大きく変わります。このページでは、薬剤の成分・安全性・適したケースまで詳しく解説します。

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2工法の基本比較

比較項目バリア工法(液剤散布)ベイト工法(毒餌設置)
施工内容床下全体に防蟻薬剤を散布地中・床下に毒餌(ベイト)を設置
効果のしくみ薬剤が木材・土壌に浸透し侵入を遮断ベイトを巣に持ち帰らせコロニーごと根絶
費用目安(30坪)186,000円〜249,000円279,000円〜360,000円(初年度)
2年目以降の維持費不要(5年後に再施工)年間35,000円〜70,000円(外周35mの場合)
効果発現施工直後から効果が出る数ヶ月〜半年程度かかる
保証期間5年が業界標準業者による(定期点検が前提)
薬剤使用量多い(床下全体に散布)少ない(毒餌のみ)

バリア工法(液剤散布)の詳細

使用される主な薬剤の種類と特性

現代のシロアリ防除に使用される薬剤は、揮発性が低く哺乳類への毒性が極めて抑えられたものが主流です。薬剤の種類によって「忌避性」と「非忌避性」の違いがあり、効果のしくみが異なります。

薬剤成分系統特徴効果持続
フィプロニルフェニルピラゾール系非忌避性。薬剤に触れた個体が巣に戻り他の個体に伝播する「ドミノ効果」あり5〜7年
ビフェントリンピレスロイド系強い忌避性。シロアリを建物に寄せ付けない。即効性に優れ哺乳類への安全性が高い約5年
イミダクロプリドネオニコチノイド系シロアリの神経系に作用。低濃度で高い効果を発揮。現在広く採用されている約5年

施工箇所と施工の流れ

バリア工法の施工は、土壌処理・木部処理・穿孔注入処理を組み合わせて行います。

施工箇所の内訳
土壌処理:基礎内部の土壌またはコンクリート面への薬剤散布(2,000〜2,500円/㎡)
木部処理:土台・大引き・柱などへの薬剤噴霧・塗布(1,800〜2,200円/㎡)
穿孔注入処理:タイル下・柱内部へのドリル削孔と薬剤注入(4,000〜4,500円/箇所)
基礎外周処理:建物外部からの侵入阻止(4,500〜5,000円/m)

施工後の注意事項

近年の薬剤は無臭かつ低刺激のため、通常の生活に支障をきたすことは少なく、施工当日から通常生活が可能な場合がほとんどです。ただし魚類・ペットの昆虫(クワガタ等)には影響を与える可能性があるため、施工前に隔離が必要です。施工後は床下の換気を十分に行うことが推奨されます。

バリア工法が向いているケース
・すでに羽アリが発生している・被害が疑われる(即効性が必要)
・布基礎の木造住宅で早急に予防・駆除したい
・5年保証の更新として再施工を検討している
・費用を抑えてしっかり施工したい

ベイト工法(毒餌設置)の詳細

しくみと主要製品

ベイト工法は、シロアリの脱皮を阻害する薬剤(昆虫成長制御剤:IGR)を含んだ餌を建物周囲の地中に設置したステーションに入れ、シロアリが餌を巣に持ち帰ることでコロニー全体を根絶させる工法です。「セントリコン」などの主要システムは、シロアリが好む特殊なセルロース成分に薬剤を配合しています。

効果発現まで数ヶ月〜半年程度かかるため、即効性は劣りますが、巣ごと根絶できる点が最大のメリットです。施工後は1〜3ヶ月に1回の定期点検が必須で、年間維持費が継続的に発生します。

ベイト工法が向いているケース
・イエシロアリ被害が疑われる(本巣を特定しにくい広範なコロニーに有効)
・古民家・文化財など薬剤の大量散布を避けたい建物
・小さなお子さん・ペットへの薬剤暴露を最小限にしたい
・長期的なコロニー根絶を目指したい

⚠ ベイト工法が適さないケース

・建物周囲がコンクリートで固められておりステーションの埋設が困難な場合
・すでに建物内部で壊滅的な食害が進行しており即効性のある駆除が必要な場合
→この場合はバリア工法との併用(レスポンス施工)が必要

その他の工法

ホウ酸処理(新築・リフォーム時)

ホウ酸は鉱物由来の成分で、揮発しないため半永久的に効果が持続する特性があります。新築時の予防処理として採用されることが多く、空気を汚さず再施工の頻度を減らせるメリットがあります。ただし水に溶け出しやすいため床下の浸水・漏水に弱く、日本しろあり対策協会の認定薬剤でない場合があります。

熱処理・薫蒸処理

熱処理は被害箇所を高温で加熱し死滅させる工法で、化学薬剤を使いたくない場合に用いられますが再発防止効果はありません。薫蒸処理は建物全体をシートで覆いガス状薬剤を充填する工法で、アメリカカンザイシロアリのように木材内部に潜伏する種に対して特に有効ですが高コストです。

被害状況・種類別の推奨工法まとめ

被害状況シロアリ種推奨工法
未発生(予防)共通バリア工法(液剤散布)
軽度(床下のみ)ヤマトシロアリバリア工法
重度(建物全体)イエシロアリバリア工法+ベイト工法の併用
特殊(壁内・家具)アメリカカンザイシロアリ局部処理(ホウ酸等)または薫蒸

久留米市での工法選択の考え方

✓ 久留米市での判断ポイント
・筑後川流域の低地・クリーク地帯はヤマトシロアリが多く、バリア工法が標準的な選択
・城島町・大善寺町・田主丸町などイエシロアリリスクが高いエリアはベイト工法も有効な選択肢
・草野町・北野町など古民家・農家住宅ではホウ酸処理・ベイト工法も専門業者に確認する
・自社都合の提案になりやすいため、実績ある専門業者に相談して工法を確認することが重要

どちらの工法が適しているかは、床下を見てからでないとわかりません。

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